専修学校・各種学校とは

専修学校と各種学校は、どちらも実践的な職業教育、専門的な技術教育を行う教育機関です。
カリキュラムや施設などで一定の設置条件（学校教育法など）を満たし、公的な認可を受けている学校です。
設置条件や入学資格がそれぞれ異なります。

専修学校とは

専修学校は、昭和51年に新しい学校制度として創設されました。
学校教育法の中で専修学校は、「職業若しくは実際生活に必要な能力を育成し、または教養の向上を図る」ことを目的とする学校であるとされ、実践的な職業教育、専門的な技術教育を行う教育機関として、多岐にわたる分野でスペシャリストを育成しています。

設置条件

• 修学年限1年以上
• 年間授業時間800時間以上
• 常時40人以上の在学生

入学資格

入学資格の違いにより、「専門課程（専門学校）」「高等課程（高等専門学校）」「一般課程」３つの課程があります。

専修学校・各種学校の位置づけ

① 修業年限が4年以上等の要件を満たした専門学校の修了者は大学院へ進学が可能です。
② 修業年限が2年以上等の要件を満たした専門学校の修了者は大学へ編入学が可能です。
③ 一定の要件を満たす高等専修学校の修了者は、大学・短期大学への進学が可能です。
　 また、修業年限が3年以上の高等専修学校の修了者は、専門学校への進学が可能です。

専門学校の過程を修了すると…

以下の要件を満たした課程で，文部科学大臣が認めた専門学校の修了者に対しては「専門士」「高度専門士」という称号が付与されます。
大学への編入学、大学院の入学も可能です。

専門士

【専門士の称号が付与される専門学校の要件】

1. 修業年限2年以上
2. 課程の修了に必要な総授業時数が1,700時間以上
3. 試験等により成績評価を行い、その評価に基づいて課程修了の認定を行っていること

高度専門士

【高度専門士の称号が付与される専門学校の要件】

1. 修業年限4年以上
2. 課程の修了に必要な総授業時数が3,400時間以上であること
3. 修業年限の期間を通じた体系的な教育課程の編成がされていること
4. 試験等により成績評価を行い、その評価に基づいて課程修了の認定を行っていること

大学への編入学

【大学に編入学することができる要件】

1. 修業年限2年以上で、総授業時数が1,700時間以上の専門学校の修了者
2. 高等学校卒業や高等学校卒業程度認定試験合格者など、大学入学資格を有する者

大学院への入学

【大学院に入学することができる要件】

1. 修業年限4年以上
2. 総授業時数が3,400時間以上
3. 体系的に教育課程が編成されていること
4. 試験等により成績評価を行い、その評価に基づいて課程修了の認定を行っていること

就職について

専門学校は、卒業後、社会において即戦力として活躍できる人材養成を行っています。
専門学校卒業者の就職率は、大学や短期大学に比べて高くなっています。
また、大学と比べて地元に就職する割合も高く、地元の就職に強いのが特徴です

新規卒業者の県内就職内定率（富山労働局 令和5年）

専門学校	81.4%
大学	46.4%
短期大学	76.2%

地元産業と専門学校

県内の専門学校は、地元の業界や企業の業務の内容や、業界に必要とされる知識・技術についての、研究、分析が行われ、それに対応すべき教育内容が検討され、実施されています。 即戦力として企業から期待されているのは、この理由によるものです。

地元産業界での信頼

専門学校が高等教育機関の分野として創立されてから48年になりました。これまで、数多くの専門学校出身者が県内の各企業に就職し、それぞれの企業で、幹部社員や中堅技術者として幅広く活躍しています。従って、技術・技能の高い専門学校卒業生が期待され実力が認められ、信頼を高めている証です。